樹の哀しみ、風の哀しみ。

樹の哀しみ、風の哀しみ。



樹には樹の哀しみのあり虎落笛 木下夕爾





虎落笛(もがりぶえ)
厳寒の夜空を、風がヒューヒューと音を立てて渡ること。
「虎落」とは竹を立て並べて作った柵や竹垣のこと。
それが烈風に吹かれて、笛のように音を立てることに由来する。


ここに三日は3月下旬のような暖かさで、
仕事をしていても汗ばむようですね。
施設の利用者さんたちも陽気の変化には
敏感な方なので体調を崩さないように
注意しなければなりません。

さて、今日の一句は「虎落笛」
ちょっと読みにくい漢字ですが「もがりぶえ」といいます。
虎落笛の季語で僕の一番好きな一句が
木下夕爾のこの一句。
樹に感情があって喜怒哀楽があるのか、ないのか?。
通常はないのではと推測しますが、
擬人化されていることに間違いはない様子。
そして、この句の樹は多分作者自身なのだと思います。
周囲の人にはわからないのだけど、
作者の胸にはある哀しみの感情があり、
夜空を渡る風が障害物に当たるとき出る音に
胸の奥に隠されたある哀しみの感情が湧きあがって来た。
その感情とはいったい何なのか読み手の想像は
膨らむばかりなのです。


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