糊は甘い?。

糊は甘い?。



糊あまくにほへる障子洗ひかな      中西亮太


長野県の北部に位置する飯山市では、「内山紙」という名の
障子紙が生産されており、柔らかな弾力性を備えた品で有名
なのですが、その昔、私がまだ、まだ小さかった頃、我が家
にも行商のおじさん、おばさんが年に一度は売りにきたもの
です。近年は、行商をされている方を見かけることもなく、時
代の流れの中に消えていったように思われ、寂しさを感じます。
さて、掲載句も障子を洗って、新しい障子紙を貼るシーンへ移
行する途中を描いたものかと思います。この掲載句における
「糊あまくにほへる」に私、立ち止まってしまいました。市販
の糊であれば、気になるほどの匂いはないと考えたのです。や
はりこの糊は、ご飯をどろどろになるまで煮た、昔ながらの糊
ではないかと。その昔、私の母親が台所でごはん糊を作ってい
たシーンが思い浮かび、ジーンときました。ごはん糊は私にと
って母親の匂いのひとつでもあるわけで、この句の作者、若い
ながらに、なかなかの巧者と感心しました。

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