2025年01月06日

福助さんの幸せ





福助のお辞儀は永遠に雪が降る  鳥居真里子




毎日寒い日が続いておりますが、さて、今日の一句の主人公の福助を皆様ご存じでしょうか??。
そうそう、床の間になど飾ってある陶器の人形、福助人形(ふくすけにんぎょう)のこと。幸福を招くとされる縁起人形。正座をした男性で、大きな頭と
ちょんまげが特徴。頭が大きな人の比喩にも用いられる。元々は、文化元年頃から江戸で流行した福の神の人形叶福助。願いを叶えるとして茶屋や遊女屋などで祀られた。叶福助のモデルとなった人物も実在したと言われており、松浦清の『甲子夜話』にも登場する。当時の浮世絵にも叶福助の有掛絵が描かれ、そこには「ふ」のつく縁起物と共に「睦まじう夫婦仲よく見る品は不老富貴に叶う福助」と書かれている。とWikipediaの助力を得まして書いてみましたが、叶福助さんのモデルが実在したとのこと、一説によると低身長で頭の大きな男性が笑いものにされるのが嫌と生まれ故郷を飛び出して見世物小屋で働いて?いたところ人気が出まして某旗本の家に奉公に行き、その旗本の家が幸運に恵まれるようになり、福助さんも近所で評判の幸運を授ける男とありがたがられ、ついには奥さんまで貰って福助さんも幸せになったというお話。障害のある人などに差別や偏見があり、人権や尊厳に関しても貧弱な時代に、いや、{今も差別や偏見がありますが、}だれかどうか助けてくれる、見方になってくれる人もおり、人間とは不思議な生き物でありますと、しんしんと降る雪の空を見上げるねこはるでありました。
  


Posted by ねこはる at 07:46Comments(0)