2025年01月21日
嫌いな人を消す?。
大寒と敵のごとく対ひたり 富安風生
人間として生きているとどうしても嫌いな人ができてしまいますよね。学校でも職場でももちろん家庭内でも好きな人だらけの生活って理想に過ぎないように思うのですが。特に、職場はチームワークが求められます。介護の仕事でもチームワークは大切です。これがうまくできていないと大きな事故につながります。そこで、今回はカウンセラーの竹内成彦さんの嫌いな人との付き合い方からアップしたいと思います。
嫌いな人を、この世から消す方法は、次の3つです。
ひとつめは、嫌いな人を叩きのめす。潰す…ということです。
ふたつめは、嫌いな人と仲良くし、嫌いな人を嫌いじゃなくするということです。
みっつめは、嫌いな人から逃げる、避ける、遠ざかる、視界から消すということです。
以上が、嫌いな人を、この世から消す方法です。
いや~~なんとも恐ろしい題名ですが、一つ目は嫌いな人を叩きのめす、潰す。これは当然×です。犯罪なので監獄いきです!!。
二つ目の嫌いな人と仲良くし、嫌いな人を嫌いじゃなくするという方法。これもどうなんですか、嫌いなものは嫌いなのだから無理ですね。ストレスが増大します。三つ目が嫌いな人から逃げる、避ける、遠ざかる、視界から消すという方法。この方法を竹内さんは選んでおられますが、職場で一緒に仕事をして離れられないような環境じゃどうなの?と疑問に思います。でもって、、竹内さんは何と答えたか?。
最後に、嫌いな人がいるというのは、生きていて、結構しんどいことです。よって、あなたには、「この人、好き」「この人、嫌い」という思いを持つのではなく、「この人、好き」「この人、普通」という心境を持って欲しいと思います。
そう、世の中には、「子ども好き」「子ども嫌い」という言葉がありますが、「子ども普通」という言葉もあっていいのではないか? と、私は思う次第です。自分の目の前にいる人を嫌いな人と認識しないことが大切です。世の中には、自分の好きな人と、自分の普通の人がいると認識することです。そうすれば、この世の中から、嫌いな人が消えます。ぜひ、お試しください。そうか、そういう考えもあるんだと、目からうろこが落ちそうになりました。私にとって嫌いな人であっても他の誰かにとっては好きな人ということですね。逆に私にとって好きな人は他の誰かは嫌いな人になるってことです。そこで、差し引き普通の人ということでしょうか。そんな気持ちで今日の一句を読むとまた違った意味合いが出てくる本日この頃です。
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08:58
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2025年01月20日
狐火でますか?。

狐火を信じ男を信ぜざる 富安風生
昨日のブログでは、俳句季語「鎌鼬」の話題をお送りしましたが、もう一つ「狐火」という妖怪関連の季語をアップしたいと思います。
この「狐火」は、冬の暗夜、山野に見える怪しい火。鬼火、燐火などの類であるとされます。また、狐が口から吐いているという説などあり、中には、
獣の骨や人骨から出る等による光説とかもあります。未だに正体不明の狐火であります。まさに、狐につままれている感じですかね。彼是調べてみると、長野県にもありますよ、狐火の伝承が。
【狐が人を化かすと言われているように、狐火が道のない場所を照らすことで人の歩く方向を惑わせるともいわれており、長野県飯田市では、そのようなときは足で狐火を蹴り上げると退散させることができるといわれた。】
狐火が、十個から数百個も行列をなして現れ、その数も次第に増えたかと思えば突然消え、また数が増えたりもするともいい、提灯のような火が一度にたくさん並んで点滅するという。火のなす行列の長さは一里(約4キロメートルあるいは約500~600メートル)にもわたるという。火の色は赤またはオレンジ色が多いとも、青みを帯びた火だともいう。また、また、長野の伝説では、ある主従が城を建てる場所を探していたところ、白い狐が狐火を灯して夜道を案内してくれ、城にふさわしい場所まで辿り着くことができたという話もある
という訳で今日の一句は、狐火の正体不明な怪しい光は信じるが、男性のことは信じられないという女性。失恋とか何かの痛手があったのでしょうか。そんな女性に心惹かれている男性。いかにして女性の心を手繰り寄せることができるのかのドラマがもう始まっています。
*正岡子規が俳句で冬と狐火を詠っている通り、出没時期は一般に冬とされているが、夏の暑い時期や秋に出没した例も伝えられている
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10:30
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2025年01月19日
お笑いのできない鎌鼬

三人の一人こけたり鎌鼬 池内たけし
俳句には不思議な現象を扱った季語があります。雪女や狐火、鎌鼬など妖怪の仕業でではないかと江戸の昔、いやそれ以前から言われている怪現象。そんな現象でもよく調べてみると気象条件で起こる可能性が多くあります。その中で今回紹介する「鎌鼬」。俳句歳時記では
外気で皮膚が鋭い刃物で切ったように傷つく現象。昔は鼬や風神の仕業とされた。原因は、気象条件で空気中に真空に近い状態ができ、体内外の気圧差で傷つくというが、はっきりしない。東北や信越など北国に多く見られ、地域によっては七不思議の一つにも数えられる。
と出ております。江戸時代やそれ以前の人々は理由がわからず不安と恐怖を感じるものは妖怪の仕業にしていたわけですが、これは現代社会でも都市伝説とかになり人々の噂にのぼるようになるのです。つまり不安と恐怖を感じる限り妖怪は不滅なのです。さて、さて、今回の一句は、俳句初学のころはちょっとわからない句に思いましたが「鎌鼬」の現象についての各地方の伝承を知っている、あるいは調べると今回の句の意味も分かるようになります。あ~~そうだったんだということで、こちらの句の発想の源になった伝承をひとつ紹介しておきます。
【悪神による かまいたち】
信越地方では、かまいたちは悪神の仕業であるといい、暦(こよみ)を踏んだりするとこの災いに会うという俗信がある。越後のかまいたちは、越後七不思議の一つにも数えられている(異同もあり、七不思議に含まれない場合もある)。また、飛騨の丹生川流域でも神によるものと考えられており、その悪神は3人連れで、最初の神が人を倒し、次の神が刃物で切り、三番目の神が薬をつけていくため出血がなく、また痛まないのだと言われていた。
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19:44
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2025年01月18日
コーチング四つのタイプ

隙間風さまざまなもの経て来たり 波多野爽波
先日、コーチングという研修に参加しまして以下のタイプ分けを教わりました。タイプに分けるといっても、四つの型がモザイクのように
入り混じっているとか、その中でも表に出てきやすいタイプを認知すること、タイプ別に良いところを生かして行動すること、仕事をすることでチームワークの良い、また、生産性の良い活動ができるというもので、う~~ん、そうなのかな~~と。確かに自身の性格に合っている部分もあります。良い部分を生かし、悪い部分を改善するということを実行してほしいんだと思いますが、そうなのかな~~と空っぽの頭で一生懸命考えております。せっかくなので、四つのタイプを下記に掲載しますね。
コントローラー行動的で自分が思ったとおりに物事を進めることを好む
プロモーターアイディアを大切にし、人と活気あることをするのを好む
サポーター他人を援助することを好み、協力関係を好む
アナライザー行動に際して多くの情報を集め、分析、計画を好む
*人は無意識に自分のタイプを基準に周囲の人と関わろうとし、自分がしてほしいように相手にコミュニケーションをとってしまうからです。
*「タイプ分け™」の目的は、あくまでもどのタイプの傾向が強いかを理解することであり、その人がどのタイプかを決めることではありません。
さて、さて、今日の一句は、隙間風の季語を使用したもの、「さまざまのもの経て来たり」の語に人生経験の深さを感じてしまいました。この方にとっては隙間風なんぞ何の問題にもならないんではないかと思います。では、この方を先ほどの四つのタイプに分けるとどのタイプなんでしょう。どうなんでしょう。どうしましょう。どうしても、どうも悩みますね。
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21:07
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2025年01月17日
仙人と吸入器。

仙人の飢えたる如く吸入器 栗田直美
一読、吹き出してしまった今日の一句。ま、まさか仙人が吸入器使ってたなんて、それもかなり飢えていらしたようで、霞代わりに食されていた様子。何の事情か知りませんが・・・と書きつつ吸入器というものがどんなかたちなのか、どこで使われているのかわからない面があり、調べてみました。まずは、俳句を作る人のバイブルである俳句歳時記では「昭和十年代以前の生まれの人ならば風邪の時に細かく噴き出す蒸気を口を開けて吸い込んだ経験を持っているほど、広く使われていた道具で理科の実験道具に使うようなアルコールランプを使って沸かす」と書かれていまして、(ねこはるは当然見たことないですけど)吸入器で検索すると医療用であり「薬剤やスチームを経口吸入するための医療機器のこと。喘息患者や、喉の炎症を起こした風邪の患者などに使われる。」と書かれておりました。検索した画像を見ると、お~~やはり医療用の道具だと認識いたしました。これはこれは、昭和初期のアルコールランプから大きな進化を遂げていたのですね。これはびっくり。などと書いているうちにおもいだしました!!。耳鼻咽喉科に行ったときに見ましたよアルコールランプ型ではないですけど、口を大きく開けて霧状の薬剤を吸い込んでいる人たちを!!。さぁ、これでもう納得ですね。仙人さんは、風邪をひかれていたんですね。毎日の修行で体に疲れが出たんでしょう。ゆっくりお休みください。
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13:54
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2025年01月16日
「皸」読めますか?。

女先生皸を見せ子等黙らす 今井 聖
今日の一句の季語は「皸」、何と読むか解りますか、わかる人は偉い!!。仕事人です。答えは「あかぎれ」。『寒気に冒されて手足の皮膚に細かい亀裂を生づることをいう。全身の血行が不良となって、皮膚の汗腺の機能が弱まると、皮膚が荒れてくる。血が滲み出てきて、痛々しい』と俳句歳時記にはありますが、最近ねこはるも手指の爪の周辺がひび割れて皸なのかなと思うのです。実際に介護の仕事をしているとコロナやインフルエンザ、ノロウィルスなどを予防する目的もあり薬剤による手洗いが必要不可欠で毎日毎日一介助行うごとに両手に満遍なく薬剤を塗り込んでおります。そのおかげなのか手指の荒れが起きてしまうことも度々で、ハンドクリームを使い悪化しないようにしています。
さて、掲載句の純真な児童を驚かす、黙らせる先生っていますよね。大声をあげて怒鳴ったりするわけではなく、淡々と児童たちに話しかける。こういう先生って児童に慕われる先生なんですかね。まぁ、信頼関係がないと児童たちを納得させて黙らせるって出来ないと思うのですが、この句の作者も学校の教員なのでこんな情景を見かけたりしたのでしょう。教職も今ブラックな職業に数えられるようになってきてます。
解らない児童がわかるようになって喜ぶ教育界になってほしいですね。
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19:30
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2025年01月15日
女正月に思う男性の生き方

ひとつづつつ夢の尾を断つ女正月 堀川夏子
本日の信毎に「今様でいへば女子会女正月 平田冬か」という俳句が掲載されており、お~~そうか今日は成人の日であった1月15日じゃないか!!、と思い当たりまして。何せ介護の仕事をしていると、シフトで土日なく働いているので曜日の感覚がおかしくなっており、たまに日付が合わなくなって混乱するんですが、そうなんですね、1月15日の成人の日が、他の曜日に移ったので女正月というお正月の終わりの日という日本文化の一面が表面に出てきたのですね。女正月の説明として、松の内に忙しかった女性が年始の回礼をしたり、晴れ着を着て寺社にお参りに行ったり、酒宴を開いたり、芝居見物に行った日であります。なかでも男性が女性に代わって料理をこしらえたりする地域があったようですね。ここでちょっと待った!!。今じゃ男性が料理するなんて当たり前の介。そのうえ洗濯、掃除、育児、介護までやりまっせ!!。なんせ、この女正月っていうのは亭主関白が許された時代の女性のための祝日なんですよ。掃除、洗濯、食事の用意、育児、介護などいくつもの仕事を担ってきた女性のためのたった一日の休み。これはちょっと平等ではないですね。
今では、男性が家事や育児、介護もするというのに・・・。でも仕事場の同僚女性の皆様に聞くと家の旦那は料理できない、掃除、洗濯しないと嘆いていらっしゃる方多いです。男性陣は家事、育児、介護と頑張らにゃいけませんぞ!!。今日の一句の女正月への醒めた眼差しを感じるのはねこはるだけでしょうか、夢の尾を断たれるとネガティブモードではありますが、季語の女正月に対して変化球な作法がいいですね。
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21:40
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2025年01月14日
謎の闇汁会

闇汁の闇ふくらめる湯気のぼり 菖蒲あや
俳句の歳時記を見ているといろいろな季語が出てきます。その中でこれは興味ありというものを選んでブログに掲載しているのですが、今日の「闇汁」という冬の季語。闇の中の汁と書くように好奇心とスリル満点の季語であります。その闇汁の作り方とルーツはといいますと、様々な食材を灯りを消した部屋の中の鍋に入れて手探りで食するというもの。江戸時代の若侍が始めたと伝わる親しい仲間たちで行う座興であります。とはいえ、いろいろな食材を入れると汁の味が・・・と、そんな野暮なこと言わず、好奇心とスリルだけが闇汁の下味ですからと書いてみましたが、全体像が闇の中でつかみずらいと思いますので一二句掲載いたします。「闇汁や挟みて鼻のごときもの 秋元不死男」 「闇汁のバナナゆるゆる煮えてきし 辻桃子」などなど、あるものなんでも入れちゃえって感じですが、今日の一句のごとく闇は膨らむばかりです。
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08:45
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2025年01月13日
相撲の季語、場所ごとに集めました。
初場所の力士二十歳となりにけり 岸本尚毅
大相撲の初場所が昨日から始まりましたね。
近年は上位陣が敗れることが多い戦国時代でしたが、最近は上位の力士が安定してますね。あとは、だれが横綱になるか楽しみですね。
で、もって今日の一句はお相撲にちなんだものをと思いまして選んでみました。「相撲」自体は秋の季語になっています。五穀豊穣の感謝を込めてという意味があるようです。では、そのほかの季節はというと、やはり初場所、春場所など場所ごとの季語を入れた俳句となります。句例を拾うと→初場所:「初場所の土俵はやくも荒るるかな 久保田万太郎」春場所:「春場所のとんだ所ではりま投げ 高澤良」夏場所:「夏場所や勝ちて乱れず大いてふ 鷹羽狩行」名古屋場所:ままならぬ贔屓の星や名古屋場所水原春郎」秋場所:「秋場所や退かぬ暑さの人いきれ 久保田万太郎」九州(博多)場所:博多場所しぐれがちなる中日以後 下村ひろし→となります。まだまだ場所ごとに読んだ俳句は多いと思いますが、名古屋場所と九州場所は句例が少ないですね。場所ごとに季語の季節感を入れなければならないのでそのあたりも関係してますね。それでは、今日の一句は1月13日成人の日も盛り込んであります。若い力士の今後の抱負聞きたいですね。
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09:26
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2025年01月12日
どんど焼きだよ!!。

どんど火の映れる酒の注がれをり 藺草慶子
本日は、どんど焼きの日でございまして、朝から大人たちが集まりどんど焼きの柱を組み立てております。
本来であれば、子供たちも参加して組み立てを手伝ったり、達磨や正月飾りを集めに集落の家々を回ってくるのですが、
少子超高齢社会であるせいか、肝心の子供がおりません。毎年賑やかにどんど焼きの柱の組み立てや達磨や正月飾りを集めており、
ワイワイと子供たちの声が聞こえたものですが、今はその面影もありません。でも、今夜もやりますよどんど焼き。
上記の写真は、以前のどんど焼きを写したものですが、昔から受け継がれた文化ですので残していきたいですね~~と。
今日の一句もどんど焼きに関する句で、こちらは、どんど焼きを見物に来てお酒を振る舞われたところ。どんど焼きの火を見ながら、
または、酒を飲みながら無病息災を祈ったのであります。
Posted by ねこはる at
14:00
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